宴会調理2年目
「美味しくなあれ」の魔法はある
「美味しくなあれ」と作り手が込める気持ちは、
きっとお客様に伝わり、心に残る楽しい食事になる…
料理人を志した時から大切にする思いを胸に成長を続ける、
挑戦のストーリーです。
「美味しくなあれ」と作り手が込める気持ちは、
きっとお客様に伝わり、心に残る楽しい食事になる…
料理人を志した時から大切にする思いを胸に成長を続ける、挑戦のストーリーです。
1年目
吸収することばかりの1年目
宴会調理に本配属になると、まずは次の日使う器やウォーマーカートのスタンバイから学び、次にガルニチュール(肉や魚の付け合わせ)の準備をしたり、肉・魚の焼き色をつけたりするポジションを担当しました。この頃は食材や用語の知識が乏しく、事あるごとに近所の書店に立ち寄り、料理本を読み漁る日々を送っていました。インターン生が数名入った年で、新入社員だからと先輩に教わるばかりではなく、自ら学生に教えることも多かったです。
2年目
ステップアップした2年目
今年度は、火入れのポジションを任されるようになりました。1年目で私が行っていた焼き色を付ける工程は食材を下準備する段階にあたり、お客様にお出しする時間に合わせて食材の中まで火を入れることで料理が仕上がります。一番良い状態で召し上がっていただくため、パーティーの開始時間はもちろんのこと、一つひとつの宴席の進み具合も丁寧に考慮した時間管理を意識しています。準備がメインだった1年目に比べ、お客様に直結するところを担う責任を感じます。
INTERVIEW
インタビュー
入社を決めた理由
私は学生の頃から、2階建ての大きなレストランでシェフとして勝負したいという夢を持っていました。それまでの修行として、新卒時はホテルで大人数向けの調理を経験したいと考え、都内で大型宴会を受注しているホテルにエントリーすることにしました。
ひとまず学校で「今日届いた求人票をください」といただいた3通のうち1つがグランドニッコー東京 台場だったという縁や、選考後早めに内定が出たこともあって入社を決めました。
仕事のやりがい
目の前の1人へ料理を作るなら、直前に火を入れて仕上げれば美味しくできます。でも、私が日々向き合っているのは1,000名のブッフェなど、たくさんのお客様に届ける料理です。華やかな料理を作るために一品一品に手をかけながら、多くの料理を一番良い状態でお出しするにはどうしたらいいのかを常に考えているので、ブッフェの様子を見に行ったりライブキッチンでお客様の前に立ったりしたときに「美味しい」「綺麗」と声が聞こえると、本当に嬉しいです。
会社に入って学んだこと
1つ目は明確なタイムスケジュールを立てることです。チームで仕事をする以上、誰かの頭の中だけで計画ができていてもうまくいきません。誰が見てもわかりすいスケジュールを作って連携がとれるように努めています。
2つ目は多彩な食文化です。現在、グランドニッコー東京 台場には海外の様々な地域からお客様がいらっしゃいます。使用する食材や調理法に制限がある方も少なくなく、日本の人とだけ関わっていたら全く知らなかった世界が広がるようで面白いです。
大事にしていること
楽しい気持ちで笑顔で料理をすることです。かつて自分が食べる側だった頃、作り手が心を込めるとたとえ平凡な食材でも美味しい料理になって、記憶に残る素敵な時間が生まれました。この気づきは私が料理人を目指した原点でもあり、「美味しくなあれ」と願って料理をすれば魔法がかかるように思っています。これから入ってくる後輩たちにも大切にしてほしい気持ちです。
これから挑戦したいこと
コンクールへの出場です。そのために次はソースに関わる部分を学び、自分の力で一品を完成させられる知識と技術を身につけたいです。後輩を育てることで今まで自分が行っていた仕事を分けられるようになり、自分が新たな挑戦をする余地ができたので、本格的に自分の仕事を突き詰めていきたいと思っています。
FLOW
一日の流れ
※15:30に500名のブッフェが1件ある場合
出社
当日の宴席の確認をします。
仕込み
揚げ物の準備をします。
状態が変わりにくいものからスタンバイをします。
休憩
昼食を取ります。
仕込みの続き
火入れ開始
蒸気・オーブンなど火入れ方法も様々、
順番や時間を考えて行います。
盛り込み
空き時間で明日明後日の仕込みを行います。
業務終了
片付け、明日の宴席の確認をします。
入社を考えている学生へ
「学んでおいたほうが良いこと」を挙げるとするなら、旬の食材や料理用語などの学習だと思います。
切り物などの実技は現場によってやり方が異なりますが、座学で得たものはどこにいっても役立ち、
知識があれば自分でどんどん先を考えて提案することもできます。
ですが、まずは最後の学生生活を楽しむことを一番に考え、入社が近づいてきたら
「ここから、一から、学ぼう」という気持ちを高めてお越しいただければ幸いです。
「学んでおいたほうが良いこと」を挙げるとするなら、
旬の食材や料理用語などの学習だと思います。
切り物などの実技は現場によってやり方が異なりますが、
座学で得たものはどこにいっても役立ち、
知識があれば自分でどんどん先を考えて提案することもできます。
ですが、まずは最後の学生生活を楽しむことを一番に考え、入社が近づいてきたら「ここから、一から、学ぼう」という気持ちを高めてお越しいただければ幸いです。